わたしたち“道産子”には、厳しい現実に押し流されそうになったとき、
気持ちを奮い立たせてくれる“言葉の遺産”があります。
「Boys, be Ambitious. / 少年よ、大志を抱け。」
クラーク博士が、札幌農学校の学生達と別れの際に、
贈ったといわれている有名な言葉です。
他の名言・格言同様、真偽の程はわかりませんが、
それでも、その言葉は現在まで語り継がれ、北海道民ばかりでなく、
何かを始め、それを成し遂げようとする全国の人々の心に
勇気を与えてくれているのではないでしょうか。
2010年のJAGDA全国大会は北海道・札幌で開催されます。
旧サッポロビール工場であるサッポロファクトリーホールをメイン会場に、
モエレ沼公園、旭山動物園の見学などのエクスカーションも企画しています。
特に今回は、総会後の親睦パーティーを文字通り“親睦のためのメインイベント”として捉え、
北海道会員によるデザイン展覧イベント 『 どう?博 』 、
全国会員に参加募集するポストカード展を同時開催し、
より活発な会員間の交流を図ります。
「地方のデザインがいま熱い。」
近頃、デザイン雑誌等で目にするフレーズです。
北海道もこの盛り上がりに少なからず関わってますが、
一方で経済状況はというと、なかなか良くなっていないのが現状です。
はたして、この厳しい状況の中、
地方のデザイナーはこの盛り上がりを一時のものにしてしまうのか、
大志を抱きつつ仕事にうまく結びつけ、
デザイナーとして生き残ることができるのか。
いろいろな街からやって来た会員の人達と出会い、語り合いたい。
今大会は北海道会員にとっても、各地の会員と対話する絶好の機会です。
だから、“Designers, be ambitious!”。
なにより自分たち北海道会員を鼓舞するこの言葉をテーマとして、
全国の皆様をお迎えいたします。
北海道のグラフィックデザイン業界、結構きびしい毎日ですが、だからこそ、
この言葉をもう一度噛みしめてデザインしたいと思うのです。 |